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福岡のアートを楽しもう。

大三国志展―悠久の大地と人間のロマン

葛飾北斎「雪中張飛」 
「曹操一族の墓から出土した玉片を銀糸で綴った葬衣と玉製枕」
三国志といえば、全く知らない人でも頭に浮かぶのは魏・呉・蜀の三国。

その中でも、劉備・関羽・張飛の三兄弟や名軍師・諸葛亮孔明、曹操、孫権らの名前は特に有名で
我々日本人には大変馴染み深いものです。

本展は、歴史、小説、漫画やゲーム、アニメなどにも反映されてファンになった
若い世代から団塊の世代まで、幅広く愛されている三国志の世界を
文学や絵画から紹介するコーナーと、考古出土品や美術品を展示するコーナーの2部構成に
分かれて展示されておりましたので、非常に観やすい配置になっております。

まず予備知識のない私は、入ってすぐに横にある大型スクリーンに紹介される映像に釘付けです。

曹操、孫権を始め、劉備、名軍師・諸葛亮孔明などが
イケメンで紹介されていたからです。女性は必見ですよ!!

映像は3名将と名軍師、それぞれの生涯を出生から亡くなる経緯まで、
短編で紹介されていますので、ちょっとしたドラマを観るような感じなので非常に入りやすいです。

順をおって流れる映像に見入り、知れば知るほど、
およそ1800年前の中国を駆け巡った英雄英傑達の人間関係が
まざまざと浮かび上がってくるのです。

「三顧の礼」「赤壁の戦い」などの有名なシーンもドラマ仕立てでご紹介されており、
その余韻を残ししつつ、絵画や文学の世界へ向かいます。

先程のイケメンとは違い、こちらは史実に基づき作られた像や絵画が展示されております。
ですからゴッツイです。デカイです。そんな中、葛飾北斎の描いた「雪中張飛」 の絵が飾られていました。

「あれ?北斎?が描いていたのと?」と思う人も多いでしょう。
なんと、江戸時代に三国志は翻訳されていたというから驚きです。
このように、時代の分岐点の紹介文の中に、記されている逸話を読んでいくと、
少ない予備知識と共に観て回る私にとって新しい発見があります。

「物語でたどる三国志」を堪能した後は、「出土品でたどる三国志」です。

こちらは、遺跡やお墓から出土した武器、装身具、貨幣などの品から、
金印などの国宝級の美術品を観ながら、
三国時代に生きた雄達をイメージします。

ここでも、先に説明した映像が効果を発揮します。
画像2のような出土品がちょっと苦手な方も、
これに曹操が多くの部下に見守られて眠ったと考えれば、イメージしやすいでしょう。 
武器や貨幣、金印や装身具が要所要所で
英傑達の交渉の材料に使われてきたのと妄想すれば楽しいのです。

当時の人の大きさや、地位、財力などが判断できる品からも、
細部にいたるまで細かく作られているので職人の拘りが感じられる品が、
物語や歴史の脇を飾ってくれるのです。
それは武器や貨幣一つ見ても同様でしょう。

会場に面白い言葉が残されておりました。
「ある一つの事象に対して、色々な見解や複数の事柄を重ねていく事が大切である。」
 一つの事柄に対して、一つの情報を信じてしまわないように、
多角的多面的に見ましょう、学びましょう。ということだと思うのですが耳が痛いです。

最後に、大三国志展を観て心に感じたことをとどめて
映画「RED CLIFF」を観に行くのをお薦めします。


=====見る美編集部 広報・ライター 本村大河==========

◆会場:アジア美術館 福岡市博多区下川端町3-1
◆期間:2008年10月17日(金)~2008年11月16日(日)
◆休館日:水曜日
◆入場料:大人1000(800)円、 大高生700(500)円、 中小生300(200)円
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